原発なしでも電力はまかなえる、その証拠に日本には原子力発電の不足分を補うだけの十分な火力発電による余剰能力があるからという人がいます。
電力供給の一時しのぎが出来るという意味では、これは正しいでしょう。しかし、根本的な問題は化石燃料(石油・石炭・天然ガス)には限りがあり、長期的に安定供給を受けるのは不可能だということです。将来的に値段が高騰し、また産出量の減少によって資源国(産油国)が出し渋るとようになるのは、ほとんど確実だと思います。火力発電施設があれば大丈夫というのではありません。巷で、火力発電で電力供給が大丈夫という人は、この点を考慮していないか意図的に無視しています。
念のために、わたしのいう脱原発の代替エネルギーは、ある程度長期的に安定供給が可能なエネルギーであるということを、ここで確認しておきます。